劇団って難しいんだなあ

ブログ

コロナが止みませんね。

先週一週間、安倍首相や小池都知事のメディアでのPR、どういうところに根回ししているのか、邪推も含めて、色々見ました。

まずは、この感染をいち早く止めることが大切なのはよくわかりました。

私たちに出来ることは、感染を防ぐために、出来ることを一つ一つやっていくこと。

また、自分がいつ感染してもおかしくないし、いつウイルスが体内に入ってきて、知らないうちに誰にうつしているかわからない、その怖さはよくわかりました。都知事の態度に対しては言いたいことが山ほどありますけど。まあ、それはいいか。

なんとか、乗り切りたいですね!

コロナ感染が広まり始めた2月以降、劇団公演、お笑い、歌、芸術ジャンルの公演自粛について、広まり始め、私たちとしては、AUBE GIRL’S STAGE公演の延期含め、色々思うところがありました。

そして、今日ビックリしたんですけど、AUBE GIRL’S STAGEの本公演6公演のうち、2公演で音楽を作ってくれたオレノグラフィティくんが、所属していた劇団鹿殺しを離れるというのをSNSで目にして、それもビックリしました。

劇団鹿殺しさんからも弊社にご丁寧にご連絡いただきました。

もう、なんか、色々ありすぎて、たまらんね。

年度末ってのもあるんだろうけど、もうなんか、なんやろ。

心をすり減らす毎日ではありますが、今日は、「劇団は難しい」という事を書きたいと思います。

昨年、キャラメルボックスが活動休止ってのも衝撃でした。

コロナで色んな劇団さんが悲鳴を上げています。

劇団鹿殺しさんの今日の件は、コロナとは関係ないと思うんですけど、やっぱり思ったのは「劇団って難しいなあ」ということです。

私も、AUBE GIRL’S STAGEの前に劇団をやっており、その時があって、今があります。

その時のいろんな出会いや試行錯誤がAUBE GIRL’S STAGEの作品に大きく反映されています。「オレンジの画面2018」は劇団時代の作品でしたしね。

私たちの劇団は、いわゆる「劇団の30の壁」を越えられなくて解散しました。

「劇団の30の壁」というのは、劇団員の平均年齢が30歳に差し掛かった時、劇団員本人に、また、劇団員の周りの様々な環境に変化が多く訪れ、その中で、劇団を続けられない人が多く出てきて、人が離れ始め、団体の結束力を失って、解散していく、そう言うジンクスのことです。

私たちの他にも、この「劇団の30の壁」を越えられなくて解散した劇団さんを山ほど見てきました。

私たちの場合は、私がちょうど30歳の時「アクトリーグ」という通年のお仕事をいただいて、仕事の幅を広げ始め、劇団の知名度もたまたまそのタイミングでどんどん上がっていって、さあ次のステップへ!というときに、主力の劇団員の親御さんが2人同時に亡くなり、2人とも地方から出てきた一人っ子だったため、2人とも残された片方の親の元へ帰るため、劇団を離れなければいけない、という事が起こりました。

また、劇団内で結婚し、夫婦ともにレギュラー出演していた夫婦が、些細なすれ違いから離婚し、養育費の問題から、二人とも芝居を続けられないという事も起こりました。

さらに、ザ・ポケット公演の主役をやってくれたレギュラー出演者が、親友を睡眠薬の大量服薬で亡くし、精神的な問題で、芝居を離れざるを得ないということもありました。

これらのことが1年のうちに起こりました。うちの劇団が右肩上がりだった頃のことです。

その中で、ありがたいことに私の仕事の幅が広がり、劇団の作品が徐々に認められ始め、多くの役者がうちに入ってきて、しかし、反比例するように私がなかなか劇団に顔を出せず、劇団員たちレギュラー役者たちに負担がかかり、上記の様々な理由で人を失い、体力を失い、心も離れていって、団体として耐えられなくなって、破裂してしまった。

私たちが劇団を解散した理由はこんな感じでした。

もう、この時のことを思いだすと、泣きそうです。

何かもう一つかみ合えば、何かのピースがもう一つあれば、私は今でも劇団という形態を続けていたかもしれません。

何より、20代という多感な時期に、理想を語り合って多くの時間を一緒に過ごし、喧嘩したり、励ましあったり、認め合ったり認め合えなかったり、でも最後には愛し合って、一緒に作品を作り続けてきた仲間たちを、手放さずに済んだかもしれない。

みんなの夢を壊さずに済んだかもしれない。

私は今でもかつての劇団員たち、レギュラー出演者たちに対して思います。

あの時、自分にもっと力があれば…
もっと人を思いやる力があれば…

今でも夢に出てきます。

劇団というのは、まあほかの団体さん全てを紐解いたわけではありませんが、濃く、ひたすら濃い時間の中で芸を磨きつつ、同じ夢を見て、お客様の元に作品をお届けする、そういうものです。

で、こんな時期だからすごく思います。

劇団って難しい。

だから、すごいんだよ、ということを。

私は、未だに劇団という形態をとっている方々に、すごいリスペクトがあります。

だから、コロナが収束したら、たくさんの劇団さんはもう一度軌道に乗せ直してほしいなと思います。

お客様には気になった劇団さんの公演に足を運んでほしいなと思います。

また、私としては、劇団という形態から離脱した立場ですが、違った形態の中で、濃い人間関係と濃い芸を磨ける環境を作り、演劇界を盛り上げたい。

こんな時期だからこそ、そんなことを強く思います。

タイトルとURLをコピーしました