AUBE GIRL’S STAGEのホームページでも告知させていただきましたが、3月20日(金・祝)~22日(日)に予定しておりましたリーディングライブ「泣きながら翔べ」は桜組のみ延期といたしました。
コロナウィルス拡散防止への協力の他、様々な、多くの事情を考慮した結果となります。ご理解いただけましたら幸いです。
桜組公演を楽しみにしていただいたお客様にはご迷惑をおかけします。大変申し訳ございません。
まあ、しかし。
ええ、今日のブログは、ここからは100%嘆きです。嘆きは必要ないという方は、ここでページを閉じて下さい。
まあ、しかしですよ。
こういった事態というのは、起こりうることであり、演劇という業界はそういうものであり、東日本大震災の時にも学びました。仕方ないと思います。私たちはお客様あっての商売。また、こういった時に何が出来るのか、常に考えなければいけない、それが私たちの宿命だと思います。
しかし、私が嘆きたいのは、演劇界の孤立感です。
勿論、演劇界だけではないと思います。音楽業界も大変です。
エンタメだけでなく、旅行業界とか、飲食も大変でしょう。
しかし、政府は、これまでもそうでしたが、演劇には冷たいですね。
寂しいですね。
一生懸命やってるんですけどね。
会社員とフリーランスが給付金2倍違うというのも、意味不明ですよね。何を根拠にこの数字が出てきたんだろうか。
誰かがツイッターで、フリーランスをフリーターと間違えたんじゃないかとつぶやいていましたが、本当それが真実なんではないかと思うほど、呆れた決定だと私は思いました。
演劇界にはフリーランスだらけですよ。
役者だけでなく、スタッフはほとんどがフリーランスです。
芸能事務所に所属しているタレントも、芸能事務所と業務提携している個人事業主です。
私は個人事業主のようで一応会社所属なので、ちょっと立場は違うのですが、長年個人事業主をやってきた立場として、悲しい思いをした人は演劇界に多いだろうなと思いました。
また、私は、演劇で未来を描くことを信条としておりますので、こういった未来になったらいいのになあ、というのを日々死ぬほど考えているわけです。
その中で、社会をよくするのは、やっぱり最後は親切だと思うんですよね。いろんな意味で。
もちろん国民全員に生活があり、お金も時間もリソースが限られている。守るものもある。その中で。
色んなタイミングタイミング、色んな瞬間瞬間で、こうしたら相手はこう思うだろうなとか、相手はこうだからこうしてあげたら喜ぶだろうな、助かるだろうなとか、どんな小さなことでも親切が一つでも増えれば、いい社会に近づく、そういうもんだと思うんですよ。
しかし、この、政府なのか、官僚なのか、首相なのか、知らんけど。この事態であらゆる局面への親切のなさ。
別に経済支援をとか言っているわけじゃないです。
何で、こんなに情報がないんだろうか。
何で、こんな荒っぽい通達なんだろうか。
何で、今回のことでこんな困った人が発生しているみたいな、想像力をめぐらせてくれないんだろうか。
何で、「至らないところがあって申し訳ないけど、こっちもこういった理想を描いてるので、痛みを分け合っていただけないか」みたいなことを言ってくれないんだろうか。
今回のことで、親切が生まれやすい社会を作ろうという意思は、全く感じないですね。
むしろ奪い合う社会になるように進めているように感じる。
でも私は絶望していません。
こういった「孤立」を感じた人がつながって、それがまた違う未来を作っていく。私はそのことに希望を持ちたいと思っています。
また、私は、今回のことで感じた思いを作品づくりに生かす、そう言った目標を持つことが出来て、それはよかった。
すみません、急に話が戻るんですが、3月20日と22日、様々な多くの事情を考慮した結果、万全の対策をして、桃組の公演は行います。
「泣きながら翔べ」は、ストーリーに権力に対する思いが少し乗っかっています。
こういった中ではありますが、ご来場のお客様に楽しんでいただけるよう、全力で稽古に励みます。